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保護者にとっての重要な情報は、「入試制度」から「進学費用」「卒業後の進路」へ 「第5回 高校生と保護者の進路に関する意識調査2011」より

2012年02月07日
株式会社リクルート

進学・教育
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 株式会社リクルート(本社:東京都千代田区 代表取締役社長 兼 CEO:柏木 斉)と社団法人全国高等学校PTA連合会(所在地:東京都千代田区 会長:相川順子)は、高校2年生とその保護者に対し、進路に関する考え方やコミュ二ケーションの実態を探る調査を実施いたしました。ここに集計結果がまとまりましたので、抜粋してご報告いたします。

集計結果抜粋

保護者にとって進路検討で重要だと思う情報トップ5は、「進学費用」(52.3%)、「将来の職業との関連」(51.9%)、「入試制度」(42.7%) 、「学部学科の内容」(38.6%)、「就職の状況」(38.6%) 。

保護者が(子ども)の進学にあたって重視する情報は、2009年時トップであった「入試制度」が10ポイント下げ(52.7%→42.7%)3位となり、1位が「進学費用」(49.1%→52.3%)、2位が「将来の職業との関連」(46.5%→51.9%)に入れ替わった。

進学に関する価値観は、保護者は「国公立」や「地元」重視、高校生は「家計が心配」、いずれも経済的な関心が高い。

  • 保護者が高校生より10ポイント以上多かった(※)のは、「できるだけ国公立の学校に進学してほしい(したい)」(10.4%)、「できるだけ地元の学校に進学してほしい(したい)」(11.7%)。
  • 高校生が保護者より10ポイント以上多かった(※)のは、「家計が心配なのでできるだけお金の負担をかけない進学をしたい(してほしい)」(11.1ポイント差) (※保護者高校生それぞれ上位10項目比較)。
  • 進学についての価値観で、高校生が最も多く共感するのは「自分のやりたいことができる学校に進学したい」(92.9%)。保護者は「本人の個性や能力を生かせる学校に進学してほしい」(93.4%)。

子どもへの進路選択のアドバイスが「難しい」と感じる保護者は、2009年時と変わらず約7割。

  • 子どもへのアドバイスが難しいと感じる要因は2009年時から引き続き「社会がどのようになっていくか予測がつかないから」がトップ(60.8%)

進路を考える時、「自分がどうなってしまうか不安」な高校生が約半数(47.6%)。「可能性が広がるようで楽しい」は27.2%。「可能性が広がるようで楽しい」割合は、保護者とよく話している高校生ほど、高い傾向。

  • 「自分の可能性が広がるようで楽しい」について、保護者と進路について話す頻度別にみると、よく話をする(44.6%)>たまに話をする(25.9%)>あまり話さない(19.0%)>まったく話さない(13.1%)の順。

調査概要

 高校生をもつ保護者とその子どもにおける進路に関する考え方やコミュニケーションの実態を探り、進路に関する保護者と子どものコミュニケーションや進路サポートのあり方を考えるための資料とする

調査主管

 社団法人全国高等学校 PTA 連合会
 株式会社リクルート 進学カンパニー

調査方法

 学校通しの質問紙による自記式調査
 高校生 ホームルーム時にアンケート実施
 保護者 高校生から保護者へアンケートを手渡しで依頼、実施
 クラスごとに学級担任が高校生・保護者アンケートをまとめ、学校ごとに回収

調査対象

 高校生(2年生)とその保護者 社団法人全国高等学校PTA連合会より依頼した9都道府県の公立高校27校
 ※各都道府県:3校(普通科2校・専門学科もしくは総合学科1校)
 ※各校:2年生2クラスの生徒とその保護者

実施年:2011年
調査対象校所在地:北海道、青森県、茨城県、東京都、新潟県、愛知県、大阪府、鳥取県、佐賀県

調査期間

2011年9月20日(火)~10月31日(月)回収終了

有効回答数

実施年 保護者 高校生
2011年 1,417 1,959
2009年 1,495 1,953
2007年 1,541 1,802
本件の詳細はこちらよりご覧ください