リクルート、サイバーエージェントと合弁会社を設立 従業員のコンディション変化発見ツール「Geppo(ゲッポウ)」を開発・提供 ~企業の人材・労働面の課題解決を支援~
株式会社リクルートホールディングス(本社:東京都千代田区、代表取締役社長 兼 CEO:峰岸真澄、以下リクルート)は、株式会社サイバーエージェント(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長:藤田晋、以下サイバーエージェント)と、両社共同の新規事業創出プロジェクト「FUSION(フュージョン)」発の事業として、2017年7月を目途に共同出資の新会社「株式会社ヒューマンキャピタルテクノロジー」(以下ヒューマンキャピタルテクノロジー)を設立することを決定し、本日、合弁契約を締結いたしました。
設立の背景
「FUSION」は、両社共同での新規事業創出を目的として2016年1月に開始したプロジェクトです。両社従業員の混合チームによる事業提案、実証実験、両社経営陣による審査を経て、従業員のコンディション変化の兆しを発見する企業向けツール「Geppo(ゲッポウ)」の事業化を決定いたしました。
「FUSION」審査責任者の、リクルートホールディングス常務執行役員・北村吉弘(同左)とサイバーエージェント代表取締役社長・藤田晋(同右)
新会社ヒューマンキャピタルテクノロジーは、今後、「Geppo」のシステムや設問設計の独自開発を進め、また最小限の運用負荷で簡単に導入できるよう、回答促進や読込・分析・エスカレーションといった運用代行も含めたパッケージにて販売を行う予定です。リクルートが持つ人材領域での知見や顧客接点と、サイバーエージェントが培ってきた関連ツールの運用ノウハウを最大限に活かし、「Geppo」およびその他関連サービスの開発・販売・ソリューション提供などを行うことで、人材・労働面の課題解決を支援してまいります。
新会社について
- 商号:株式会社ヒューマンキャピタルテクノロジー
- 設立日:2017年7月(予定)
- 所在地:東京都中央区日本橋3-12-2 朝日ビルヂング9階
- 代表者:代表取締役社長 満田修治(予定)
- 資本金:2億5千万円
- 出資比率:リクルート67% サイバーエージェント33%
- 事業内容:「Geppo」および他の関連サービスの開発・販売・ソリューション提供など
- URL:https://www.geppo.jp
「Geppo」について
現在、日本の労働市場においては人手不足が深刻化し、また働き方改革が推進されるなか、人材の定着や労働生産性の向上が求められています。その一方で、仕事の負担感や組織内のコミュニケーション不足が従業員のストレスの一因となり、人材の流失や労働生産性の低下につながるという問題があります。従業員や組織の状況が常に変化するなか、企業は従業員のコンディション変化の兆しを発見し、対策を打つことが重要となっています。
「Geppo」は、サイバーエージェントが2013年7月より社内で運営する適材適所を目的とした独自アンケートシステムの考え方をベースに開発しています。同社内では、毎月従業員に数問の質問をすることで、従業員の主観的な情報を把握し、最適な人材配置や組織の課題解決に役立てています。運用上の工夫により毎月96%という高い回答率を実現し、回答後の分析やフォローを含め、豊富な運用ノウハウが蓄積されています。
今後、リクルートの人材領域での知見を活かして開発を進め、また幅広い企業に販売していくことで、多くの企業が直面する人材・労働面での課題の早期発見に役立て、社会の"不"の解決に貢献してまいります。