編集著作権侵害訴訟の控訴について
本日、株式会社リクルート(本社:東京都中央区、代表取締役社長 兼 CEO:柏木斉)は、本年3月30日に東京地方裁判所にて下された株式会社プロトコーポレーションに対する、編集著作権侵害訴訟の請求棄却を不服として東京高等裁判所に控訴いたしました。
原告: 株式会社リクルート
被告: 株式会社プロトコーポレーション
裁判所: 東京高等裁判所
控訴の趣旨: 東京地裁における判決は、努力と創意工夫の結晶である「アイコン表」や情報の配列体系といった情報誌における重要な財産についての著作物性及び侵害をともに否定しており、当社としては到底承服できないものです。このため、控訴いたしました。
■本件に関する経緯
2003年1月10日 東京地方裁判所に訴訟提起
2004年3月30日 東京地方裁判所判決にて請求棄却
■本件に関する弊社の考え方
当社は昭和35年に創業以来、情報誌の発行を主たる事業として参りました。価値ある情報誌作りのために、様々な調査を行い、分析結果をもとに仮説を立て、テスト誌面を作って検証し、改良を重ねて参りました。その結果として到達した分類・配列の仕方や紹介の仕方は、当社の努力と創意工夫の結晶であると認識しています。
そのような認識のもと、我々が今回の裁判で訴えた主張のひとつに、「アイコン表の模倣」という問題があります。スクールや講座を紹介するための100種を超えるアイコンを取捨選択して配列した中で、実に80%が『ヴィー・スクール』に模倣されている、という点です。
しかるに、今回の判決では、雑誌の構成に関する編集著作権の範囲ないし侵害基準というものも示されないままに、当該模倣さえも認められず、誠に遺憾な結果と認識しております。弊社と致しましては、引き続き編集著作権の保護を訴えるべく、控訴することを決定致しました。
以上