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「Mashup Awards 5」審査結果を発表!

2009年11月30日
株式会社リクルート

IT・トレンド
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株式会社リクルート(本社:東京都千代田区、代表取締役社長兼 CEO :柏木 斉、以下リクルート)が主幹事を務めるMashup Awards実行委員会は、53社の協力企業が提供するWeb API、プログラムコード、開発ツール、ホスティングサービスなどを活用した、新しいWebサービスのアイデア作品を募るコンテスト「Mashup Awards 5」の審査結果を、11月29日(日)に行った 授賞式において下記のとおり発表致しました。

「Mashup Awards 5」審査結果の詳細については、公式サイトhttp://mashupaward.jpをご覧ください。

第5回目の開催となる今回の参加者総数は582名、応募作品は346作品が集まり、この中から厳正な選考を行った結果、最優秀賞には、『SocialCombat V』が選ばれました。この作品はtwitter等のソーシャルメディアに参加している人であれば誰もが参加できる対戦型アプリケーションです。様々なAPIを活用して効果的にマッシュアップしているにもかかわらず、マッシュアップしていることを感じさせない、ゲームとしてとてもユニークなサービスとなっていることが高く評価されました。

なお最優秀賞の受賞者には100万円が贈呈されます。最優秀賞、審査員特別賞、優秀賞の受賞作品と作者は下記の通りです。

  < 作品名および URL > < 作者 >
最優秀賞: SocialCombat V
http://socialcombatv.com/
MEX
審査員特別賞: CastOven
http://100kw-sgss.org/castoven/
100kw-sgss
優秀賞: OpenSocial Dashboard
http://code.google.com/p/opensocial-dashboard
stomita
優秀賞: radioooo
http://radiooofly.com
mizzusano
優秀賞: TRAVATAR
http://travatar.1pac.jp/
1PAC.INC.

総評

今回のアワードは、国内53社にものぼる企業・団体が協力企業として参加し、「Mashup Awards 4」を超える規模での開催となりました。合計178種もの応募対象Web APIやリソースが利用可能となったことからも、自社の持つデータや技術をWeb API等を通じてオープンに提供する動きがより一般的に広がってきたことが分かります。

応募作品数は、過去最多となる346作品の応募がありました。API提供の増加により、マッシュアップしやすい環境が整い、マッシュアップという開発手法がより一般的に普及して きたことの裏付けとも言えます。

・応募作品数 346作品 (前回259作品)
・参加登録者数 582名 (前回747名)
・協力企業・団体数 53社 (前回44社)
・対象API・リソース数 178 (前回132)

今回、実行委員会はアワード開催にあたり、「マッシュアップは目的ではなく、新しいユーザ体験を実現・提案するための手段である」と改めて表明しました。

2006年の第1回アワード開催当時はまだマッシュアップの黎明期であたり、この新しい開発手法に対する技術チャレンジという目的で開発される場合も多かったのに対し、現在では、APIを利用するライブラリの普及や利用事例/ドキュメントの充実に伴い、ウェブサイト制作や企業向けアプリの開発においてマッシュアップが一般的に利用されています。

マッシュアップでは、オリジナルのアイディアを既存のサービスを組み合わせて具現化することで、これまでになかった新しいユーザ体験をより手軽に提供できる点が大きな魅力であると言えます。今回の各賞の受賞作品を見ても、ユーザ視点で新しい価値や体験を提案・提供する指向が強くなっており、技術だけでなく、クリエイティブを重視したクオリティの高い作品が増えました。

提出作品から見る3つの傾向

・twitter API の注目と、様々な利用提案
技術セミナーイベントMashup Caravanにてtwitter APIの追加を発表したのが10月26日と、応募期間終盤であったにも関わらず、最終的には全応募作品の23%に利用される人気APIと なりました。同APIの使いやすさとともに、開発者層からの関心の高さが伺えます.。twitter APIコミュニケーション手段として利用する他、入出力フォーム・データストレージなど 用途も多岐に渡りました。

・ソーシャル性を高めた作品
OpenSocialによりSNS上のソーシャルグラフ(友人関係)を活用したり、twitter APIでリアルタイムのコミュニケーションを実現するなど、作品が1つのウェブサイト・1人のユーザに 閉じずに、ソーシャル性を持って繋がっていく作品が多く応募されました。

・モバイルアプリケーションの高度化
Android携帯向けや、iPhone 向けのモバイルアプリケーションの作品も多く、スマートフォンの機能を活かして、より直感的なインターフェースを実現したり、GPSを利用することでより 詳細な位置情報を活用した作品が増えました。

▼「Mashup Awards 5」の公式サイトはコチラから
http://mashupaward.jp