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第29回 ワークス大卒求人倍率調査(2013年卒) 発表!

2012年04月25日
株式会社リクルート

仕事
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 株式会社リクルート(本社:東京都千代田区、代表取締役社長 兼 CEO:峰岸真澄)の人と組織に関する研究機関・ワークス研究所では、1984年から大卒求人倍率を算出しております。このたび、2013年3月卒業予定者の大卒求人倍率に関する調査結果がまとまりましたので、ご報告いたします。

求人倍率は1.27倍と、前年の1.23倍よりわずかに上昇 大企業では増加傾向、中小企業では減少傾向が続く

 来春2013年3月卒業予定の大学生・大学院生対象の大卒求人倍率は、1.27倍と、前年(1.23倍)より+0.04ポイントとわずかに上昇した。求人倍率が前年に比べて上昇したのは、2008年3月卒以来5年ぶりである。

 全国の民間企業の求人総数は、前年の56.0万人から55.4万人へと1.1%のマイナスとなった。一方、学生の民間企業就職希望者数は、前年の45.5万人から43.5万人へと4.5%のマイナスとなった。その結果、大卒求人倍率は1.27倍と前年よりわずかに上昇した。

 従業員規模別に求人数の対前年増減率を見ると、5000人以上企業は+3.6%、1000~4999人企業は+2.2%、300~999人企業は-0.4%、300人未満企業は-3.4%となった。大企業と中小企業において、求人数の増減に差がある傾向は、前年より続いている。

 求人総数は、前年からの増減率が-1.1%と減少した中で、流通業においてのみ増加(+8.5%)した。製造業、金融業、情報・サービス業においては、前年と同様、求人数は減少した。

従業員規模5000人以上企業において、求人数の対前年増減率は+3.6%

 従業員規模別に、2013年3月卒者に対する求人数の対前年増減率を見ると、5000人以上の企業は+3.6%(前年は+7.0%)、1000~4999人企業は+2.2%(前年は+4.1%)と、大企業では求人数が増加している。
一方、300~999人企業の増減率は-0.4%(前年は-1.5%)、300人未満企業は-3.4%(前年は-9.0%)と、中小企業では前年に引き続き求人数の減少が見られる。従業員規模間で求人数の増減に差が見られる。

学生の就職希望は、大手企業希望から中堅企業希望にシフト従業員規模間のミスマッチが改善する傾向は継続

 民間企業就職希望者数の対前年増減率は-4.5%(→詳しくは1、4ページ)と減少している中で、従業員規模別に見ると、300~999人企業においてのみ+2.9%(前年は+1.9%)と増加している。中堅企業に目を向ける就職希望者が、前年に続き増加していることがうかがえる。従業員規模別の倍率は、300人未満企業では、2010年3月卒8.43倍から今年の3.27倍と低下傾向が続く一方、5000人以上企業では、2010年3月卒0.38倍から今年の0.60倍と上昇傾向が続いている。前年と同様に、今年も従業員規模間の大卒求人倍率差は縮小し、規模間のミスマッチが改善する傾向が続いている。

調査概要

調査目的:2013年3月卒業予定の大学生および大学院生に対する、全国の民間企業の採用予定数の調査、および学生の民間企業への就職意向の調査から、大卒者の求人倍率を算出し、新卒採用における求人動向の需給バランスを明らかにする

【企業】

調査対象:従業員規模5人以上の全国の民間企業 7,674社
調査項目: 2013年3月卒業予定者の採用予定数
調査期間: 2012年2月8日~3月2日
回収社数: 5,051社(回収率65.8%)
回収方法: 電話・FAXにて回収

【学生】

調査対象:2013年3月卒業予定の大学生・大学院生

大卒求人倍率の定義

大卒求人倍率(以下求人倍率)とは、民間企業への就職を希望する学生1人に対する、企業の求人状況を算出したもの

求人倍率=求人総数÷民間企業就職希望者数

注)求人総数および民間企業就職希望者数は、リクルート ワークス研究所による推計

本件の詳細はこちらよりご覧ください