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中国・ASEAN・インド労働レポート 2014年1月~3月分

2014年03月28日
株式会社リクルートホールディングス

仕事
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株式会社リクルートホールディングス(本社:東京都千代田区 代表取締役社長 兼 CEO:峰岸真澄)の100%子会社である RGF HongKong Limited(本社:香港 President:葛原孝司 URL: http://www.rgf-hragent.asia/ )は、日系企業のアジアにおける採用活動状況を明らかにするため、求人・求職者動向をまとめましたので、ご報告いたします。

※RGF HR Agent Groupはアジア全域10の国と地域、25の都市に展開し、日系企業や現地企業に対する人材紹介サービスを提供しております。

中国

自動車メーカーの業績好調から関連求人数が大幅増。求職者の意欲も回復。

コンサルタント 中下 真(なかした まこと)日系企業求人数トレンド

コンサルタント
中下 真(なかした まこと)

  • トータルの求人数は、前年同時期比でみると同水準に落ち着きそうだが、1月から3月にかけて徐々に盛り返してきている。特に、自動車メーカーの業績好調から、関連求人数も連動する形で増加している。
  • 一方、円安によるオフショア関連会社の業績低迷、新規進出企業数の落ち着きによるインフラ構築需要の減少などから、IT業界の求人数の低調が長引いている。
  • 求職者においても、日系企業各社の業績好調を受け、前年よりも転職意欲が高まっているようだ。
  • 採用実績が高い経験職種は、1位 営業職、2位 秘書・アシスタント・通訳 3位エンジニア・生産品質管理。特に、2位の秘書・アシスタント等の経験者の方の採用が増加傾向だ。

○現地転職事例:営業/自動車部品業/25歳/約76,500元(年収)

シンガポール

日系企業のアジア本社機能強化の流れを受け、IT人材の人気が上昇中。

コンサルタント 岡部 雅仁(おかべ まさひと)日系企業求人数トレンド

コンサルタント
岡部 雅仁(おかべ まさひと)

  • 求人数は全体的に増加トレンド。日系の特に大手企業を中心に、アジア本社機能強化の流れを受けた社内システム基盤構築が進んでおり、IT人材に人気が集まっている。
  • また、シンガポールや周辺国における鉄道・港湾インフラ建設プロジェクトを日系ゼネコンが相次いで受注しており、建設業におけるプロジェクト管理者や技術者の求人も増加中。
  • 日本人の求職者も、年齢・経験問わず増加傾向だが、外国人就業ビザの取得基準は厳格化傾向にあるため、双方合意に至っても諦めざるを得ないケースも発生。
  • 所得水準が高く、日本ブランドのサービス業が人気を集めているシンガポール。最近では某日系ヨガスタジオが新規出店。それに伴い、ヨガインストラクターの採用をお手伝いした。

○現地転職事例:システムコンサルタント/IT業/35歳/78,000SGD(年収)

ベトナム

イオンやマクドナルドの1号店が相次いでオープン!BtoC業界に盛り上がり。

コンサルタント 河本 かなめ(かわもと かなめ)日系企業求人数トレンド

コンサルタント
河本 かなめ(かわもと かなめ)

  • 製造拠点から消費マーケットとして変化しつつあるベトナムでは、イオン、マクドナルドなどの1号店が相次いでオープン。それに伴い、BtoC業界、特に営業、マーケティング、サービススタッフの求人が増加中。
  • 駐在員を減らし現地化を進める企業も多く、日本人現地採用ニーズは引き続き高い水準で推移。
  • 日本人転職者は、(1)何かしらのコアスキルを持つ40代後半~50代の海外経験者、(2)海外に興味を持つ若手からの応募が多い。ベトナムは比較的転職のハードルが低い(未経験・英語初級でも可)ため、キャリアのファーストステップとしてベトナムを選ぶ若手日本人も目立つ。

○現地転職事例:営業/不動産業/25~35歳/411,840百VND(年収)

香港

小売り・サービス業界で中国大陸でのビジネス経験者に熱い視線!

コンサルタント 高比良 直人(たかひら なおと)日系企業求人数トレンド

コンサルタント
高比良 直人(たかひら なおと)

  • 1~3月は香港における転職市場が最も活況になる期間。今年も前年と同水準の盛り上がりを見せている。/li>
  • 一部の小売・サービス業では、香港をベースに中国大陸の営業強化の動きが増加。中国大陸市場を熟知した求職者(特に営業・マーケティング職)に熱い視線が集中。
  • 一方、転職者数はやや停滞気味。転職の度に給与1~2割アップが一般的だった環境が変化してきており、転職者と求人企業のニーズに乖離がみられることが一因か。
  • 今回の採用事例:欧州サッカークラブのスポンサー管理職(日本人)の採用が決定。日本人サッカー選手の入団により、日本始めアジア向けマーケティング強化の機運が上昇。大手企業での営業経験とネイティブレベルの英語が評価された。

○現地転職事例:アドミニ/電子部品メーカー/27歳/240,000HKD(年収)

インドネシア

ネクストステージを求めるミドルシニアの転職が増加

コンサルタント 土肥 幸之助(どい こうのすけ)日系企業求人数トレンド

コンサルタント
土肥 幸之助(どい こうのすけ)

  • 求人数は、営業・マーケティング・バックオフィス関連の職種を中心に引き続き全体的に増加傾向。特に、ネット系を含めたサービス業からの求人が増加しているが、同分野の経験者はまだ限定的であるため、獲得競争が過熱している。
  • 求職者は、20代前半ならびに50代の方が多い。50代の方としては、他国で経験を積まれてきた方が、今後の成長期待の高い国を探して転職希望を出されるケースが多い。
  • 求人・求職ともに動きのあるエリアは依然としてジャカルタに集中している。ただし、コスト等の観点から第二の都市スラバヤに進出する企業も散見されており、今後の動向に注目したい。

○現地転職事例:営業/日本人向け不動産業/25歳以上/267,800~371,800百IDR(年収)

インド

日系企業進出数は引き続き伸長。インド好きが高じて転職する女性も多数!

コンサルタント 関野 光剛(せきの みつたか)日系企業求人数トレンド

コンサルタント
関野 光剛(せきの みつたか)

  • 日系企業進出数は増加を続けており、2013年には1,000社を突破。特に自動車、化学メーカー、商社などの営業職を中心に採用意欲が高まっている。最近では、旅行代理店や不動産、医療関連等、サービス業の進出も増加傾向。
  • 日本人転職者では、20代後半~30代前半の女性が多い。2020年には世界最大の人口になるとみられている市場性や、英語が準公用語である点に魅力を感じる方が多いが、インド自体への興味から転職を希望される方も多い。先日も、面接でインドへの強い愛をアピールした女性が、日本・異業種からのインド転職を見事に実現させた。

○現地転職事例:営業/大手OA機器メーカー/27~33歳/170~250万ルピー(年収)

参考:各国通貨レート

1現地通貨あたりの日本円※

中国元:16.40円

SGD:80.55円

VND:0.005円

HKD:13.13円

IDR:0.01円

ルピー:1.69円

※2014年3月27日現在

RGF HR Agentについて

RGFロゴ

リクルートグループが展開する、アジアを中心とした人材紹介事業です。

日系企業のアジア進出を人材採用面からサポートするべく、2006年に中国へ進出し、2009年にRGF(リクルート・グローバル・ファミリー)ブランドを立ち上げました。現在では10の国と地域、25の都市へ展開し、日系企業のみならず外資系・現地企業へのサービス提供を強化しています。今後、世界規模での人材流動化がより一層進んでいく中で、私たちは企業と個人のより良いマッチングを実現し、アジアNo.1のHRソリューション企業となることを目指します。

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http://www.rgf-hragent.asia/

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