写真界の次世代を担う若手を発掘する第12回写真「1_WALL」展 2015年5月11日(月)~6月4日(木)に開催
株式会社リクルートホールディングス(本社:東京都千代田区、代表取締役社長 兼 CEO:峰岸真澄)が運営するギャラリー「ガーディアン・ガーデン(http://rcc.recruit.co.jp/)」では、2015年5月11日(月)より6月4日(木)の期間、第12回写真「1_WALL」展を開催いたします。
第12回写真「1_WALL」展
ガーディアン・ガーデンでは、個展開催の権利をかけた公募展、第12回写真「1_WALL」展を開催します。ポートフォリオ審査による一次審査と、1対1で審査員と対話をする二次審査を通過したファイナリスト6名が、1人1壁面を使ったグループ展で作品を発表します。会期中の5月13日(水)には、グランプリを決定する公開最終審査が開催されます。ファイナリストによるプレゼンテーションの後、一般見学者にも公開される審査員による議論が行われ、グランプリが決定します。グランプリ受賞者には1年後の個展開催とパンフレット制作の権利が贈られます。
12回目となる今回は、日常や身の回りに存在する人物、環境を対象にしながらも概念的な作品が多く選出されました。1人の女性を3年間、年に一度のペースで撮影した作品や、日本海沿いの局地的な侵食現象が発生する地域で、冬の夜の海を撮影した作品、ファッション写真の文脈を利用し友人を撮った作品や、日常に溢れる光と静物を丁寧にモノクロームに定着させた作品、まるで街頭のスナップショットのように戦略的に作りあげた日常の風景、過去の個人の記憶に起点を置いて日常の1シーンを撮影した作品など、さまざまな表現が集まりました。どの作品がグランプリを獲得するのか、今後の活躍が期待される若手作家たちにぜひご注目ください。
第12回写真「1_WALL」展ポスター
「1_WALL」審査の流れ
1次審査と2次審査を通過した6名による最終プレゼンテーション。グランプリは誰の手に?
開催概要
<展覧会概要>
- 企画展名
第12回写真「1_WALL」展 - 会期
2015年5月11日(月)〜6月4日(木)
11:00~19:00 日曜・祝日休館 入場無料 - 会場
ガーディアン・ガーデン
〒104-0061 東京都中央区銀座7-3-5 ヒューリック銀座7丁目ビル地下1階
TEL 03-5568-8818 http://rcc.recruit.co.jp/
※公開最終審査会のご案内:2015年5月13日(水) 18:00~20:30 入場無料
観覧は要予約 TEL 03-5568-8818(予約受付時間:11:00~19:00 日・祝日休み)
ファイナリスト(展示順・敬称略)
錦有人 Arito Nishiki
1981年生まれ。
東京綜合写真専門学校研究科卒業
「波欠け」
波欠けが発生して沈んだ「ヒカリ」という集落は、沖合に名だけを残す。むしろ、悠久となったのではないか。侵食が続く限り、地形の存続性も無い。この浜は形成を避けている。
photo maker
1991年生まれ
「ベイマックス半澤」
Shun Hidakaのベイマックスをテーマとしたコレクションです。写真を恥ずかしがるようになった半澤がカメラを向けるたびにブレてしまう様子をお楽しみください。
青木陽 Yoh Aoki
1982年生まれ。
早稲田大学第一文学部総合人文学科哲学専修卒業
「反転スペクトル、サークル」
生活の場を主題にしたこれらの写真にはものを少し斜めから眺めたものが数多くあります。ある出来事では些細な違いがその記憶の意味内容に大きな影響を与えるのです。
阿部直樹 Naoki Abe
1983年生まれ
東京造形大学大学院造形研究科修士課程修了
「空洞」
空は空でなく、壁は壁でなく、身体は身体でなくなる。
中身は抜け落ち、対象は形になる。
土志田みかる Mikaru Toshida
1986年生まれ
日本写真芸術専門学校写真学科卒業
「2012-2015」
年に一度、彼女を写す。
そして、彼女が得たもの、失ったものを想う。
石田浩亮 Kosuke Ishida
1990年生まれ。
京都造形芸術大学芸術学部情報
デザイン学科卒業
「YUME NO SHIMA CRUISE」
ひょっこりと自分のまえにあらわれ、どんどんかたちを変えながら、ときに想像もつかないところまでつながり広がるイメージ。
審査員(五十音順・敬称略)
菊地敦己(アートディレクター)
1974年東京生まれ。武蔵野美術大学彫刻学科中退。2000年ブルーマーク設立、2011年解散。同年、個人事務所設立。美術館やファッションブランドのVI計画や、雑誌や書籍のデザインを多く手掛ける。また、ブックレーベル「BOOK PEAK」を主催し、アートブックの出版を行う。JAGDA新人賞、ADC賞、講談社出版文化賞など受賞多数。
鷹野隆大(写真家)
1963年生まれ。主な写真集に『IN MY ROOM』(蒼穹舎)、『 男の乗り方 』(Akio Nagasawa Publishing)、『カスババ』(発行:大和プレス/発売:アートイット)、『α』(SUPER DELUXE)、『まなざしに触れる』(共著、水声社)。2006年に第31回木村伊兵衛写真賞受賞。
高橋朗(フォト・ギャラリー・インターナショナル ギャラリーディレクター)
1976年生まれ。1998年よりフォト・ギャラリー・インターナショナル (東京)に勤務。2003年~2010年東川町国際写真フェスティバルに東川賞受賞作家展アシスタントディレクターとして参加。
土田ヒロミ(写真家)
1939年福井県生まれ。主な作品に「俗神」(1976)、「ヒロシマ」(1985)、「砂を数える」(1990)、「BERLIN」( 2011)など。2008年土門拳賞受賞。作品コレクションは東京都写真美術館、ニューヨーク近代美術館、パリ・ポンピドーセンターなど。
町口覚(アートディレクター、パブリッシャー)
デザイン事務所「マッチアンドカンパニー」主宰。2005年に写真集レーベル「M」を立ち上げ、写真集販売会社「bookshop M」を設立。2008年より世界最大級の写真の祭典「PARIS PHOTO」に出展しつづける等、独自の姿勢でものづくりに取り組み、世界を視野に "日本の写真集の可能性" を追求している。
「1_WALL」とは
「1_WALL」は、リクルートホールディングスが運営するギャラリー、ガーディアン・ガーデンでの個展開催の権利をかけた、写真、グラフィックの2部門からなる公募展。グランプリに到達するまでに、ポートフォリオ審査に始まり、審査員と1対1で行うポートフォリオレビュー、ファイナリスト6名によるグループ展と会期中の公開最終プレゼンテーションに至るまで、何度も自分の作品と向き合うことになります。その過程こそが「1_WALL」というコンペティションなのです。
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